伝わるコピーについて
どうも、株式会社Photosynth(フォトシンス)の
アートディレクター、デザイナー小須田です!
マーケティングやセールスのお仕事をされている方に向けて、
「伝わるコピーについて」というお話です。
製品キャッチコピーなんて記憶にない
物を売るということは、その製品の価値を
お客さんに届ける必要があります。
そのためには、コピーは特に重要な要因となります。
ネットにも、街にも、TVにも広告コピーが溢れ出ておりますが、
その中でも記憶に残る商品コピーは少ないと思いませんか?
多分思い出そうとしても、10個も出てこないのではないでしょうか?
何故か?
それはユーザの体験に沿っていないコピーが大半だからです。
物を売る?体験を売る?
例えばあなたが、家族が増えたので車を買おうとした場合。
その時に雑誌やTVで
A「運転のしやすさを両立したミニバン。排気量1.797L、最高出力:112kW(152PS)/6,100rpm カスタムカラーオプション付」
というコピーを伝えられても、
運転しやすいのは車なら当たり前だし排気やカラーは家族の人数とあまり関係ないな。。
と思うのではないでしょうか?
反して
B「家族のためのミニバン!3列シートでアレンジ自由。安全性も最高水準」
というコピーであれば、
きっとあなたはBの車を選ぶのではないでしょうか?
これは
物を売る視点「コピーA」
体験を売る視点「コピーB」
との差。
性能の良し悪しが大きく購買意向を左右するスポーツカーであればAのコピーも良いかもしれませんが、ミニバンは基本的に家族や友人を乗せることを目的としています。
つまりユーザの体験に即したコピーは、Bということになります。
日本で販売されている製品は基本的にどれも一定の高品質で提供されており、そして、そこがスタートラインにもなっているので、
何か圧倒的に有利な特許でも持ってない限り、スペック合戦で勝負しても、
大きな差はつきにくいと考えられます。
つまり、物を売るには体験やビジョン、理念を伝えることを念頭に置いた
コピーを開発することが大切になってきます。
例えばAkerunであれば、
物を売るコピーということであれば
A「鍵を遠隔解錠、入退室履歴を管理、クラウドでデータ管理」
体験を売るコピーであれば、
B「鍵管理の煩わしさからの開放!なのに安心安全なオフィス空間を実現!」
AかBどちらのコピーが良いかはさておき、上記のような差が出てきます。
業界が成熟していて、競争相手が多ければ多いほどその製品が独自に提供できる体験や、サービスの考え方を表現する必要があります。
まとめ
作り手の視点だと、スペックや性能に注目したコピーになりがちですが、
その製品が与える体験価値の方がユーザーが自分事にしやすく、
心に刺さりやすいかもしれません。
今回は以上になります。
他にもブランディングについて説明した記事もあるので、是非読んでみてください。
ではまた次回。