Akerun Access Intelligenceの世界へようこそ!
ご覧いただいている皆さん、再びこんにちは。
毎度Akerunでお馴染み株式会社Photosynth(フォトシンス)で広報を担当しています木下です。
今回は、フォトシンスが提供するAkerunの目指す世界と、それを支えるアクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」について紹介したいと思います。
そもそもAkerun!?もう知ってる?
そもそも、皆さんAkerunをご存知でしょうか?
簡単に説明すると、Akerunは、私たちフォトシンスが提供するIoTを活用したSaaS型のサービスです。
Akerunはそのサービス全体の総称ブランド/事業で、代表的なサービスとしては、スマートロックを活用した「Akerun入退室管理システム」があります。
もしかしたら、こういったイメージをご覧になったことがある方もいるのではないでしょうか?
「Akerun入退室管理システム」は、既存の扉に後付けで設置するだけで、あっという間にその扉がICカードやアプリで施錠・解錠できるようになるサービスです。
さらに、誰が、いつ、どの扉を入室/退室したか、という履歴をとることができます。使用するICカードも特別なカードではなく、いつも使っている交通系ICカードや社員証など(FeliCaまたはMifareの規格に対応してれば何でも!)をそのまま登録・使用できて、従来の物理鍵管理の煩雑さから解放される、そしてセキュリティは万全!というサービスです。
つまり!扉から始まるオフィスのデジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するサービスなんです!
お待たせしました!”キーレス社会”!!
さて、前置きはこの辺にして、今回のお題であるAkerunの目指す世界です。
私たちは、Akerunを通じて”キーレス社会”の実現を目指しています。”キーレス社会”というのは、例えば”キャッシュレス”で現金が○○ペイなどの決済サービスやクレジットカード、お金をチャージしたICカードなどのデジタルな方法に置き換わったように、普段持ち歩いていて管理が煩雑な物理鍵もICカードなどのデジタルなものに置き換えてしまおう、そういう社会の実現を目指そう、というものです。
まずはこちらをご覧ください。
現在、私たちは通過する扉やゲートの数だけ鍵(カードを含む)を持ち歩く必要があります。つまり扉の数と鍵の数がN:Nの関係です。(扉の数だけ鍵がある)
例えばよくあるケースで言うと、
(普段は持ち歩いていないけど特定のタイミングで必要になる鍵も含めて)
・自宅の鍵
・自転車や車の鍵
・電車やバスの定期(ICカード)
・社員証や免許証などのカード
・オフィスの入ってるビルの入館カード
・オフィスのエントランスの鍵
・オフィスにある自分のロッカーの鍵
・実家の鍵
と、多くの鍵やカードを管理しなければなりません。
どれも落としたりしたら大変です。
しかも、出張や旅行に行くなると、宿泊する部屋の鍵、荷物を預けているロッカーの鍵、交通チケットなど、さらに増えてしまいます。ユーザーへの心理的/物理的な負荷は大きいですね。
実は普段の生活ではあまり意識していないかもしれませんが、私たちの行動はこれほどの数の鍵の管理に”制約”を受けてしまっているわけです。
しかも、それぞれの鍵やチケットは重要なものばかりなので管理するプレッシャーや心理的負荷も相当なものです。
そこで、いよいよ”キーレス社会”の登場です。
私たちの目指す世界はこれです。
1つのICカード(または個人を特定する物理的なID(後述))で、あらゆる扉やゲート、さらにはあらゆるシーンにアクセスできる世界です。
つまり、扉の数がいくつあろうとも1つのICカード(等)でアクセスできる世界、N:1の世界です。(扉がいくつあろうが鍵は1つ)
この世界が実現すれば、いつも通勤に使っているICカードだけで、オフィスも、訪問先の会社のビルのゲートも、テレワークで使用しているコワーキングスペースも、自宅も、宿泊先のホテルも、そして車にもアクセスできるようになるのです。
そして将来的には、例えばICカードにワンタイムチケットのような権限を付与して、お気に入りのアーティストのコンサート会場にアクセスしたり、ということもできるかもしれません。
このように、あらゆる場所に1枚のICカードでシームレスにアクセスできる”キーレス社会”の実現を目指して、私たちフォトシンスはサービス開発や連携パートナーとの協業などに日々取り組んでいます。
”キーレス社会”イイネ!でも...認証とかどうするの?
ただ、ここで1つ懸念が出てきますね。
そうです、分散化した本人認証をどうするのかという課題です。
それを実現するのがズバリ!
アクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」です。
この「Akerun Access Intelligence」は、わかりやすく言うと”ユーザーを認証するためのユーザー情報のデータベース”のようなもので、ざっくり以下のような構成となっております。
ユーザーの基本情報(氏名、会社、など)、デジタルID(メールアドレスや電話番号)に加えて、鍵権限の情報(開けられる鍵、鍵の有効日時、など)などをクラウド上に保持しています。
そして、この「Akerun Access Intelligence」のユニークな要素として、これら情報に”ユーザーの物理ID情報”が紐づいていることが挙げられます。
物理IDって何?と思われるかもしれませんが、ここで言う物理IDは「ユーザー固有(一身専属の)ICカードや生体情報」になります。例えば、いつも通勤で使っている交通系ICカードや社員証などのICカード情報、そして生体認証情報(顔、指紋、虹彩、静脈など)などです。”あなたがいつも使っていて/持っていて、あなたであることを証明するもの”ということです。
ここで、フォトシンスが目指す”キーレス社会”と「Akerun Access Intelligence」が一本につながります。
世の中のあらゆる扉やゲートを通過する際の認証にこの「Akerun Access Intelligence」を活用するのです。
オフィス、訪問先の会社のビルのゲート、コワーキングスペースのエントランス、自宅、宿泊先のホテル、コンサート会場、そういった様々な場所の扉やゲートがインターネットで「Akerun Access Intelligence」につながることで、1枚のICカードだけでそのすべてにアクセスできるようになります。
これによって、物理鍵を手渡したり、QRコードを都度発行したり、チケットを(本人確認しつつ)もぎったり、ということがなくなる時代が到来します。
「Akerun Access Intelligence」を通じて、ユーザーのメールアドレス宛(デジタルID)にデジタルな鍵の権限を付与することで、自動的にそのユーザー固有のICカードにもその権限が紐づくため、そのICカードさえあれば権限を付与されたあらゆる扉やゲートにアクセスできるのです。
もし万が一、そのICカードを紛失してしまった場合も、「Akerun Access Intelligence」上で鍵権限をすべて失効させるだけなので、セキュリティも問題ありません。(そもそも認証のための通信方式などは特許を取得するくらいに堅牢な方式を実装しています)
「Akerun Access Intelligence」は、まさに”キーレス社会”実現のための基盤となります。
着々と、そして確実に現実のものとなる”キーレス社会”とアクセス認証基盤
とても壮大な取り組みに思えるかもしれませんが、実はすでにそのための準備が着々と進んでいます。
累計導入5,000社(2020年12月時点)を超えたAkerun事業を通じて、これまでに東京のオフィスワーカーの7.4%がすでにAkerunユーザーです。
そして、この割合は今も増え続けていて、もはや認証インフラとしての存在感を確立しつつあります。そして、都心部だけで見ても。Akerunはこれだけ↓使われています。(セキュリティ上の理由から、ピンの位置は実際の導入箇所とは若干異なります。ご了承ください)都心部なら大体どこ行っても目にするレベル!
さらに、2020年12月には、錠前市場No.1シェアを誇る美和ロック様とのスマートロックを活用した住宅向けサービスを提供する合弁会社の設立を発表しました。
皆さん、きっと一度は鍵や錠前に刻印された「MIWA」の名前を見たことがあるはず!それくらいの影響力のある美和ロック様です。
この合弁会社を通じて、これまで主力だったオフィス向けからさらにその先の住宅のユーザー(一般の方)にもAkerunの適用範囲を拡大し、”キーレス社会”がさらに加速するものと考えています。
その他にも、三井不動産様やJR東日本スタートアップ様との「Akerun Access Intelligence」を通じたスマートビルの取り組みも着々と進んでいます。
ビルはもう射程圏内!
もはや”キーレス社会”の実現が間近に迫っています。
この”キーレス社会”の実現とその基盤となる「Akerun Access Intelligence」のさらなる進化にぜひご期待ください!
(一緒にこの世界を実現していく仲間も募集しています!)