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Unlock The Action!:Photosynth Summit 2022(1)

はじめに

2014年9月1日に創業したフォトシンスは、今年の2022年9月1日で創業9年目に突入しました。

主要サービスであるAkerunの導入企業も順調に拡大し、その役割もセキュリティや認証だけでなく、お客様のビジネスを支えるインフラへと成長し、私たちが目指す”キーレス社会”の実現に向けて事業成長をより一層、加速していくフェーズへと歩みを進めました。

※私たちが目指す”キーレス社会”についてはこちらのnote記事もご参照ください!

そしてこの新たなフェーズを迎えて、さらに事業成長を加速し、世の中の安心・安全を担うAkerunの価値を高めていくために、改めて「これまで」と「いま」を全社で共有し、「これから」をメンバーみんなで一緒に考えよう、ということで、創業記念日に合わせて、初の社内カンファレンスとなる「Photosynth Summit 2022」を開催しました。

Akerun公式noteでは、この記事を皮切りに、全3回の予定で「Photosynth Summit 2022」の内容をお伝えしていこうと思います。

第1回目となるこの記事では、全体の概要と全メンバー参加の全体会セッションについてお届けします。

全3回の記事や「Photosynth Summit」のレポートなどを通じて、フォトシンスの歩み、現在位置、そしてこれからをお伝えできればと思います。


AkerunでPhotosynth Summitにチェックイン!

9月初旬、都内イベントスペース。初めての社内カンファレンス「Photosynth Summit 2022」の会場では、午後からの開始に向けて朝から慌ただしく準備が始まりました。
初開催ということもあり、まずはメンバーで1から作り上げることを目標に、会場内のレイアウトや装飾など、準備メンバーの手作業で粛々と設営が進んでいきます。

来場するメンバーを迎えるための準備が着々と
大会場のメインステージも準備が整いました!

そして、いよいよメンバーが会場に続々と集まり始めました。受付方法もフォトシンスならでは。受付で自分の名前の入ったカードを受け取ると、普段オフィスで使用している入退室用のICカードや交通系モバイルアプリ(モバイルSuicaなど)を利用して、Akerunのカードリーダーでチェックイン!

名札を受け取ったら・・・
いつもオフィスで使ってるICカードや交通系アプリでチェックイン!

個人を認証できるAkerunだからこそできる活用方法です。Web管理ツールやアプリから「いつ」「誰が」Photosynth Summitにチェックインしたか確認できます。社内イベントと言えども、日々Akerunの活用方法について考え、そして実際の現場での実証なども行っています。


いよいよ開幕!知恵を集結し、一体感をもって事業成長を加速するために

さて、いよいよメンバーも会場に集結し、Photosynth Summitの開幕です!
まず、代表の河瀬から、今回のPhotosynth Summit用に作成したオリジナルロゴをバックに開幕宣言!

いよいよ、Photosynth Summit 開幕です!

河瀬からイベントの趣旨説明。このイベントを通じて、事業成長とキーレス社会の普及を加速し、改めてAkerunへの強い想いを再認識しよう、という目標を全社一丸となって共有し、いよいよ始まりました。

ここでPhotosynth Summit全体のアジェンダをご紹介します。

  • オープニングセッション(開会宣言や概要説明)

  • 全体会:徹底議論!Unlock The Action!Akerunとキーレス社会に秘められた想い

  • 分科会 I(第2回記事で詳報):

    • (A)教えてほしい!Akerunを徹底的に広めるための戦略!

    • (B)新規事業立ち上げの極意!マーケット選定とPMFという考え方

    • (C)急成長SaaSベンチャーのカスタマーサクセスを大解剖!LTV最大化への道筋

  • 分科会 II(第3回記事で詳報):

    • (A)HESaaSの苦悩と醍醐味!開発スピードを最大化させるプロダクトチームとは

    • (B)皆が最大限活躍できる場を作りたい!フォトシンスが目指すウェルビーイング経営とは

    • (C)世界で戦うTech企業として、スピードと品質を両立させるためのコーポレートガバナンスとは

まずオープニングセッション〜全体会は、全メンバーを対象としたセッションとなり、それ以降の分科会は2つの時間帯に3つずつ開催、メンバーそれぞれが自分の参加したいセッションに参加する、という方式を取りました。

メンバー自身が興味を持っている、もっと深く知りたい、というセッションを自由に選べるようになっています。

「次はどのセッション行く?」と相談中。。。

それぞれの分科会のセッションの詳細は、第2〜3回の記事にてレポート予定です。


全体セッションで明かされるAkerun、そしてキーレス社会に向けた想い

ここからは、Photosynth Summitの初陣を飾る全メンバー参加のセッション「徹底議論!Unlock The Action!Akerunとキーレス社会に秘められた想い」の模様をお伝えします。

このセッションでは、フォトシンス創業メンバーである代表取締役社長の河瀬、副社長の渡邉(宏明)、取締役の熊谷の3名による、フォトシンスの創業とAkerunの誕生の秘話について、隠すところなく語られました。

登壇者は(左から)熊谷、河瀬、渡邉(宏明)、そしてモデレーターのCFO渡邉(洋治)

セッションでは、モデレーターを務めるCFOの渡邉(洋治)からの「Akerunをなぜ始めようと思ったのか、ぶっちゃけの話を聞きたいと思います」という声かけから始まりました。この問いかけに対して、登壇の3名はそれぞれ、

<河瀬>
実は当時10個くらいのプロジェクトをやっていて、熊谷とは就活生向けのオンラインセミナーのプラットフォーム運営、渡邉(宏明)とはハッカソンのプロジェクトをやったり。当時はとにかく何か面白いことがやりたかった。そして色々なプロジェクトをやっていく中で、その中の1つだったAkerunの存在がどんどん大きくなっていった。

<渡邉>
当時私はソフトバンクに入社して”事業を作りたい!”という思いが強かった。ただ、大きい会社の1メンバーでしかなく、「自分だったらこうしたのに」といった思いがあった。そんな時期に純粋に「社会を良くしたい」「自分で事業を作りたい」という思いをぶつける対象がAkerunだった。

<熊谷>
(Akerunを作ろうと思ったきっかけでもある)鍵の受け渡しで困っている人がいて、でもそれをテクノロジーで解決できると思って。当時の身近なテクノロジーの組み合わせでAkerunを作ることができる、と思ったのでまずは作ってみることに。

と、創業メンバーで三者三様の”当時の思い”が語られていきます。


Akerunの現在地、そしてAkerunの”面白さ”

ここで、モデレーターからAkerunの現在地についての質問がありました。

ーーー創業から8年を経てビジネスが拡大している中で、改めてAkerunの面白さは?

まずは、新規事業となる住宅領域でのAkerun普及に取り組む渡邉(宏明)が口火を切ります。

Akerunのことを24時間365日考えている渡邉(右から2人目)

<渡邉>
今、本当に、純粋にAkerunにハマってる。24時間365日、Akerunのことを考えても全然飽きない。ビジョンに関しても「Akerunってこんなこともできる」という感じで解像度が上がってきていることで楽しみがさらに増えている。
目下の面白さは、(自らが手掛ける住宅領域の事業を通じて)不動産そのものの可能性を広げていくこと。住宅事業を通じて不動産のあり方だけでなく人々の暮らしも変えることができる。

住宅事業を推進するMIWA Akerun Technologiesでは最近、賃貸住宅物件向けの新サービス「Akerun.Mキーレス賃貸システム」を発表しています。この新サービスについて、

まずは”キーレス賃貸”で賃貸物件に進出したが、スマートロックは当初の「何か面白いかも」のフェーズから、「IoTの中でも鍵は不可欠な要素だし、いずれ不動産業界のスタンダードになっていく」というフェーズへと移行してきている感触を持っている。まずは賃貸、管理会社、不動産会社の効率化を支援する。

と手応えを感じているとのこと。

続いて熊谷からはエンジニア視点でのAkerunの面白さについて紹介。

「テクノロジーで生活を変えられる」Akerunの面白さを語る熊谷(左)

<熊谷>
テクノロジーで生活を変えていきたい、ということを創業時から思っていて、テクノロジーを使って自分たちの力で形にしていく、そして生活を変えていく、というところがAkerunの面白いところ。
特にAkerunは鍵なので用途がとても広い。Akerunを使い始めてから新たな課題が見つかり、さらに新しい物を作って解決していく、そういった取り組みができるところが面白い。

次は河瀬のターンだが、ここでモデレーターから少し視点の異なる質問が飛び出します。

ーーービジネスが広がる中で、不安に思うことは?

<河瀬>
不安は、もちろんたくさんある。(Akerunの普及は)時間が解決するという自信はあるが、どこまでも「Akerunを信じ続けられる自分でありたい」が一番重要だと思っている。

「キーレス社会は絶対来る」「メンバーがいれば絶対にやれる」という河瀬(中央)

そして、河瀬は続けます。

<河瀬>
今ではオフィスやコワーキング、フィットネスなどいろんなところでAkerunを使ってもらっているが、8年前の創業の時と比べると確実に世の中から信頼されてきているという実感がある。今は「やっとこの時が来たか」という印象。

創業初期はメンバーが少ないながらも、何かピンチがあっても”絶対守り切る”とか、”一気に成長する”ということができた。今は信頼できるメンバーがさらに増えて、それと同時にビジネスの再現性も高められるようになってきた。そんなメンバーと一緒だったからこそ、ここまで来れたと考えている。

キーレス社会は絶対来るので、それをいつまでにやるか、どれだけ信頼できる仲間を集めることができるか、を重要視している。不安もあるが、メンバーがいればやれると信じている。


Akerun:住宅からオフィスへの転換、そして原点への回帰とこれから

ここで、モデレーターからこれまでの歩みについての問いかけがありました。
当初、住宅向けから始まったAkerun。その後PMF(Product Market Fit)の探索を経て現在の主力事業である法人向けへと大きく舵を切りました。
そして、法人向け事業での実績を礎に、2021年からは国内最大手の錠前メーカーである美和ロックさんとの合弁会社「MIWA Akerun Technologies」を通じて住宅向けに再参入しました。

この原点回帰ともいえる住宅事業への再参入について、熊谷は、

<熊谷>
当初のAkerunは住宅向けの売り切りモデルの製品だったが、売り切りだとIoTサービスとしての良さをどう発揮するかや、事業の継続性に課題があったと今は考えている。その点、MIWA Akerun Technologiesではまず不動産会社や管理会社をDXしながら、エンドユーザーである居住者はデフォルトでスマートロックを使えるモデルになっている点が革新的だ。さらに今後も、生活を便利にするソリューションを付加していけるので楽しみ。

と住宅事業への期待を滲ませます。

自らの原点でもある住宅領域への再参入への期待を語る熊谷

では、そんな経緯を経て進化を続けるAkerunの”これから”はどのようなものなのか。Akerunが普及し、キーレス社会が到来することで”何ができるのか”。

そんなモデレーターからの問いかけに、河瀬は、

<河瀬>
よく”鍵の自由化”と言っているが、Akerunで鍵が自由化すれば、空間が自由化し、その空間に存在する労働力が自由化する。
先日、Akerun × NFTのリリースもあったが、鍵の権限発行という権利と、その先にある空間やその空間にいる人がそれぞれ紐づいて勤怠管理や決済などが可能になる世界、まさに現金がキャッシュレスに置き換わったような世界観が不動産の領域でも加速していくと思っている。あとはこの世界が必ず到来するということを信じてやっていくだけ。

と、Akerunで実現するキーレス社会の展望を語った。

キーレス社会の到来を信じている、と語る河瀬

そして、パネルディスカッションの最後に、登壇の3人のそれぞれのまとめを聞いてみた。

<熊谷>
Akerunの最初の事業計画は、民泊とセルフ内覧、そして休眠不動産の活用などがメインで、今の主力事業であるオフィスは想定していなかった。ただ当時、私たちもそうだったが、新しく入社する人がいるたびに物理鍵で合鍵を作って渡していて、とても面倒だった。自分たちのペインがAkerunの原点。

<河瀬>
キーレス社会と言っても、”何をもってキーレスか”というのは正直、個人個人で違うと思う。キーレスで何ができるか、どこまで行けるかについて、ぜひメンバー各自でこれからも想像を掻き立ててほしい。

そして、最後に渡邉(宏明)が締めます。

<渡邉>
キーレスを、Akerunを信じた分だけアイデアが出てくる。そしてそのアイデアで自分たちが前進するための追い風を作っていける。

今、ようやく、私たちのビジョンに世の中が追いついてきたんだと思う。

パネルの最後を締める渡邉:「ようやく世の中が私たちのビジョンに追いついてきた」


最後に

ここまで、フォトシンスで初めての社内カンファレンス「Photosynth Summit 2022」をご紹介する第1弾の記事(全3回)として、カンファレンス全体の概要や全メンバー参加の全体会セッションの内容をお伝えしてきました。

フォトシンス、そしてAkerunが生まれた背景やプロダクトに対する想い、そしてこれから私たちはどこに向かっていくのかーーーこの記事を読んでくださった皆様に少しでも伝われば嬉しいです。

第2弾、第3弾の記事では、この後の分科会セッションの模様をお伝えできればと思いますので、ぜひ期待してお待ちください!


フォトシンスでは、一緒にキーレス社会を実現する仲間を募集しています!世の中にAkerunを広め、そしてAkerunの価値をさらに高めていくことで、これまでになかった”キーレス社会”をともに創造していきましょう!