
私たちの”これから”について話そう:Photosynth Summit 2022(3)
はじめに
※この記事は全3回にわたり掲載の「Photosynth Summit」レポートの第3回目の記事です
創業9年目を迎えたフォトシンス。新たなフェーズを迎えるにあたり、事業成長をさらに加速し、世の中の安心・安全を担うAkerunの価値を高めていくために、改めて「これまで」と「いま」を全社で共有し、「これから」をメンバーみんなで一緒に考えるために、初の社内カンファレンス「Photosynth Summit 2022」を開催しました。
※「Photosynth Summit 2022」をレポートした第1回の記事(全体概要、オープニングセッション)、第2回の記事(分科会の前半)もぜひご覧ください。
今回お届けする第3回目の記事では、この「Photosynth Summit 2022」で開催された分科会のうち、「分科会 II」(分科会は I と II の2つの時間帯でそれぞれ3セッションが開催されました)の内容をレポートします。
ちなみに、分科会 IIは以下の3セッションです。
分科会 II:
(A)HESaaSの苦悩と醍醐味!開発スピードを最大化させるプロダクトチームとは
(B)皆が最大限活躍できる場を作りたい!フォトシンスが目指すウェルビーイング経営とは
(C)世界で戦うTech企業として、スピードと品質を両立させるためのコーポレートガバナンスとは
Akerun公式noteでは、全3回の記事で「Photosynth Summit 2022」の内容をお伝えします。
記事や「Photosynth Summit」のレポートなどを通じて、フォトシンスの歩み、現在位置、そしてこれからをお伝えできればと思います。
開発スピードとサービスの信頼性は両立するのか!?
分科会の後半としてまず最初に紹介するセッションは、「HESaaSの苦悩と醍醐味!開発スピードを最大化させるプロダクトチームとは」のセッションです。
フォトシンスの開発チームには、メカ、エレ、ファームウェア、Web、アプリ、QAなどなどのフルスタックのエンジニアが所属しており、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたHESaaS(Hardware Enabled Software as a Service)のサービスであるAkerunの開発、保守、運用を社内で一貫して手掛けています。
とはいえ、一口に「IoTサービス」と言っても、リアルな現実世界を動かすハードウェア、その制御を担うファームウェアに加え、SaaSとして提供されるWebやモバイルアプリ(iOS/Android)など、その開発領域は非常に多岐にわたります。
今回のセッションには、そんな開発チームから、主にメカ/エレ開発を統括する青木、アーキテクトとしてファーム開発に従事する石井、Web開発をリードする伊代田に加え、PdMを務める塩野谷が登壇して、”開発スピードの最大化”をテーマにディスカッションが行われました。なお、モデレーターは事業戦略を担う秋元が務めます。

まず秋元から「開発スピードについて開発チームとしてどのように考えているのか」との問いかけがありました。
これに対して、古参メンバーとして、フォトシンスのこれまでの製品・サービス開発に長らく従事してきた石井からコメントがありました。
<石井>
入社した頃(2016年頃)は、いかに早く出すか、みたいなところで、実際にお客様にご迷惑おかけすることもあった。一方でそれ以上の価値提供があれば、という思いも。
ただ、今では規模の大小を問わず、多くのお客様のインフラとなっているサービスなので、サービスを止めずに、既存サービスの保守運用と新規サービスの開発のバランスをとりながら進めていけるかが大切だと感じている。

Akerunはお客様のインフラだからこその”止まらないサービス”であることが最重要ミッションであり、加えて新たな価値提供のための新規開発の両輪で取り組んでいるとのこと。
ここでハードウェア開発を統括する青木が、ハードウェア開発視点からのコメント。
<青木>
Akerunのような量産製品であれば、一定程度の検証期間がないと、お客様にお届けできる品質を担保できない。そして、当社の扱う”鍵”という、非常に大きな信頼性を求められるサービスであれば、本気でやらないといけない。それを加速するためには、助走しておくことが大事で、お客様に近いセールスやCSなどからの情報が必須になる。

やはり、ハードウェア視点でも”信頼性が求められる”鍵というインフラゆえに必要な品質と開発スピードのバランスが大切なようです。
一方で、コメントの最後にあった”助走しておく”とは?秋元、石井も同様に、「ゼロから市場調査、技術リサーチ、要件定義、、、とやっていてはスピードは遅くなる」旨のことを異口同音に語ります。いざ開発の際にスタートダッシュを切れるように、事前に準備することで”開発スピードの最大化”に取り組んでいるということでしょう。
IoTサービスの開発は、ダントツに難しいけど、、、面白い!
ここで、秋元から”そもそものAkerunの開発の難易度は?”という質問がありました。それに回答するのはフォトシンス入社前から前職などでPdMを務めてきた塩野谷です。
<塩野谷>
私のPdM歴は5〜6年ほどだが、AkerunのPdMはダントツで難しい。すごく難しい。なぜなら、ソフトウェアとハードウェアの連携があるから。

ハードウェアから得られたデータをソフトウェア(Webやアプリ)に取り込んで、ソフトウェアで設定した内容をインターネット経由でハードウェアにフィードバックして、というサイクルがあり(本当はもっとたくさんある)、しかもお客様の利用環境はインターネット接続状況、温度・湿度、利用頻度など指数関数的に複雑さを増していく。そんな条件で利用されるサービスだからこその難しさということもあるでしょう。
ソフトウェア開発を手掛ける伊代田も同意します。
<伊代田>
ハードウェアがあることによる開発の難しさはやっぱりある。例えば製品ライフサイクルの面だけでも、いつ生まれていつ死ぬか、の考え方がハードウェアとソフトウェアで全然違うと感じる。インフラとしての安定性の面からも、Web領域であるような、プロトタイプをリリースして、お客様にまず使ってもらって、フィードバックもらって、ブラッシュアップして、というサイクルをシンプルに適用できない。
お客様のインフラとなっているサービスだからこその信頼性や安定性も担保しながら、というチャレンジもある開発環境ということでしょう。
そして、これまでの話を踏まえて、石井が”Akerunのサービス品質”についてコメントしました。

<石井>
声を大にして言いたいのは、サービス品質というのは、開発、CS、セールスの各部署がそれぞれが頑張る部分がある。例えば、CSは日々お客様と連絡を取りながらより良い設置・利用環境を作っている、セールスはお客様のニーズを把握し、フィードバックをくれる。そうやってAkerunのサービス品質が高まっていく。
Akerunのサービスとしての品質や信頼性は、全社一丸となって取り組むべきものーーーそのために、それぞれの部署でできることがあり、開発としてできることには最大限コミットしていく。そんな開発部の思いを受け取るセッションとなりました。
新しい市場を創造・開拓するフォトシンスならではの課題
続いて紹介するセッションは、「皆が最大限活躍できる場を作りたい!フォトシンスが目指すウェルビーイング経営とは」です。
登壇者は、経営陣から代表の河瀬、セールスチームから大阪オフィスの濱島、開発チームからはファームウェア開発を指揮(当時)する安部、そして人事総務からは堀内が登場しました。モデレーターは人事総務で採用や人事に奔走する香川が務めました。

そもそもウェルビーイング(well-being)を端的に説明すると、「身体的・精神的・社会的に良好な状態(満たされた状態)にあること」を意味する考え方です。近年、働き方改革、ダイバーシティ推進、人材不足、新型コロナウイルス感染症などの社会環境の変化に伴い、ウェルビーイングというワードを様々な場所で見聞きするようになりました。また特に、1日の多くの時間を過ごす職場/ワークプレイスにおけるウェルビーイングも注目されています。
フォトシンスでも、職場のウェルビーイングな状態を目指すべく取り組んでいますが、今回のセッションでは、それぞれのチームでの状況を共有し、これからも発展させていくには、という視点でディスカッションが行われました。
セッションではまず、香川が一言、「まず、どうやったらウェルビーイングを高めていくことができるか、それに対して明確な答えはないと思う」という導入から入ります。
「だからこそ、フォトシンスらしいウェルビーイングを考えていきたい」という香川。それに対して、安部から開発チームの状況、特にウェルビーイングの基盤となる心理的安全性に関する状況の共有がありました。
<安部>
開発チームのウェルビーイングへの取り組みとしては、心理的安全性は高いと感じていて、というのも、自分がチームの、会社の役に立ってる感があるからだと思う。開発チーム、特にWebチームはリモートが多いので、自宅に1人であったり、みんなで声かけあって作ってる感が少なくなってきているのはあると思うので、より良い環境をどう作っていくかが課題だ。

”開発チームのより良い環境を”(安部、左)
ここで、入社から一貫して大阪オフィスという地方拠点で活動してきた濱島もコメントします。
<濱島>
所属するチーム自体ができてから1年半くらいなので、新しいチーム、そしてチームとしての売上の作り方を進化させている途中。まだ先にあるものを具体的に見通せていない部分もあって、それが心理的安全性に対する課題かもしれないと感じている。
この濱島のコメントを聞いた河瀬が続けます。
<河瀬>
それはあると思う。日本でスマートロックという市場を立ち上げたのはフォトシンスだが、それでもまだ8年しかない。Akerun事業だけでなく、市場そのものがこれから。フォトシンスがスマートロック市場を創造し、トップランナーとして未知のことに挑戦している。そんな中で企業成長も追求しながら、というのが今の私たちの状況。

日本のスマートロック市場の創造者、そして開拓者であるフォトシンス。とはいえ、それでもまだまだ市場そのものが途上であり、そしてこれからの市場。ハードウェアとソフトウェアを組み合わせてサブスクリプションで提供するHESaaSというビジネスモデルも、世界的に見てもそう多くないなかで、日々新たな、未体験の課題にチャレンジしながらどのように心理的安全を担保していくのかーーー。
チームごとの違いはあるものの、変化を続ける市場環境、社内環境に合わせて、”フォトシンスのウェルビーイング”を探すための取り組みはこれからも続いていきます。
隣は何をする人ぞ?からのウェルビーイング
そんな”フォトシンスのウェルビーイング”を実現するために、という視点で香川からコメントがありました。
<香川>
(心理的安全性を)担保する意味でも、組織がますます大きくなっていく中で、隣の人や他部署が何をしているか、を知ることは非常に重要なのではないか。

急速に拡大する組織の中で、誰がどんな業務に携わり、何をしているのかを知ることで他部署への理解を深め、メンバー間の心理的障壁を下げる、そうすることで自然発生的な互恵関係を築くことができるのではないかーーー?
フォトシンスでは、総務人事が中心となって「シャッフル・ミーティング」という取り組みを実施しています。これは、月に一度の全社ミーティングの際に、部署・役職に関係なく選ばれた3ー5名ほどで、業務の内容や課題などについてざっくばらんに話し合い、他者の業務への理解を深めるとともに、課題や悩みの”自分ごと化”によって一体感を醸成することが目的です。

こんなシャッフル・ミーティングですが、やはりまずはお互いを知ることが大事だよね、お互いコミュニケーション取ってみようよ、ということから始まったわけですが、登壇者からも同様のコメントが相継ぎました。それぞれご紹介します。
<濱島>
大阪オフィスは地方拠点なので、(特に本社の)他部署のやってることがわからないとか、うまくコミュニケーションできていないのかな、と思うことがある。これは課題だけど、逆に大阪オフィス内での情報共有や知識の共有は活発に行われている。
ふむふむ、大阪オフィスではメンバー同士で活発にコミュニケーションをとっている、と。雰囲気も良いようです。
(筆者注:大阪メンバーはいつも仲が良いです)

<河瀬>
ときたま、経営陣も求めてないし、現場も求めてないようなことが起きることがあって、そういうことがある度にやっぱり対話が重要だなと。この半年間だけでも部署や役職問わず多くのメンバーと1 on 1ミーティングを積極的にやっている。
まずは話そう、話を聞こう、言いたいことを言おう、そして一緒に解決していこう、という取り組みですね。まずは対話から、ということです。

<安部>
思ったことをお互いにちゃんと言うことが大事だと思う。そしてそれを続けていくこと。単なる批評者にならず、自分のこともちゃんと言うこと。
往々にして人は批評家になりがちですが、それは相互理解からはほど遠い状態だと。ウェルビーイングのためには、その基礎となる心理的安全性を担保するためには、お互いがオープンに、そしてそれを継続していくことが大切、ということです。
このセッションのレポートでは、創業からの8年間で急速に拡大し続けてきたフォトシンスという組織の今の姿を、メンバーの声をもとに紹介してきました。
まったく新しいスマートロックという市場を創造し、拡大していくなかでは、未知の部分や先の見えない部分も多く、私たちが目指す”フォトシンスのウェルビーイング”はまだまだこれからかもしれません。しかしながら、経営陣を含むメンバーそれぞれの思いや理想を胸に、さらなる高みを目指して取り組んでいくであろう、そんな方向性と目的地が見えるようなセッションとなりました。
ガバナンスは押し付けられるものではなく、自分たちで作るもの
さて、最後にお届けするセッションは、「世界で戦うTech企業として、スピードと品質を両立させるためのコーポレートガバナンスとは」です。
フォトシンスは、2022年11月にスマートロック企業としては初めて東証マザーズ(現グロース)に上場しました。やはり上場企業ということで、コーポレートガバナンスやコンプライアンスなど、厳しい要件を満たしながらの企業運営を行っています。
一方で、一般的にはガバナンスを強くすると、様々な要請から社内外のルールや仕組みが増えて業務が複雑化し、スピード感がなくなる、といった話もよく聞くところです。
そんななか、このセッションでは、上場企業として求められる様々なルールや仕組みがある一方で、ビジネスとしての質やスピード感をどうやって維持していくか、というテーマについてディスカッションしました。
登壇者には、フォトシンスのガバナンスを担う経営管理部から部長の村上、そして経営管理管掌の取締役である高橋、そして2022年7月にCISOに就任した小嶋に加え、創業当初からフォトシンスの営業チームをけん引してきたアライアンスセールス部部長の土田が登場しました。モデレーターは広報担当の木下が務めます。

まず最初に、モデレーターから村上に、こんな質問が投げかけられました。「経営管理部としてガバナンスをどう捉えているのか?」。
<村上>
ガバナンスって、堅いことを言うと、ルールや決めたこと守って、とかですが、経営管理としては営業やCSに近いところにいたいと考えている。会社として一定の基準でルール化してスムーズに処理していくことで、ガバナンスを維持しながら成長を加速できる。経営管理としては、現場の気持ちがわかるということを一番大事にしている。

村上は現場に寄り添うガバナンスでありたい、との思いを持ちながら日々取り組んでいるとのこと。そのうえで、ガバナンスのためのルールづくりや仕組み化がビジネスのスピードアップにもつながるとも。
高橋からも同様のコメントが。
<高橋>
ガバナンスで求められるものは、「やらなくてはいけないこと」ではなくて、「変えていかなければいけないこと」だと考えている。今あるルールが、経営管理部として最適だと思っていても、セールスやCSの現場ではそうでない場合もあるだろうし、そういったものは現場発で変えてもいい。ガバナンスというのは、そうやって自ずとできていくもの、整っていくものだと考えている。

ルールはトップダウンで守らせるものではなく、ボトムアップでより良いものへと変えていくことができる。一定規模の組織、まして上場企業ともなると管理サイドがルールを決めて、メンバーはそれを守って、という通り一遍のイメージはそもそも違う。決められた要件を踏まえながらも、各部署に最適なものを作れば、それが自然とフォトシンスとしてのガバナンスに昇華していく、ということでしょう。
村上は、ガバナンスを通じたスピードアップの一例として、経営管理が取り組むデジタル化についても言及しました。
<村上>
フォトシンスのHESaaSというビジネスモデルが世の中にほとんどないので、そのための基幹システムをカスタマイズを重ねて作れたことがガバナンス強化にもスピードアップにも貢献できていると思う。SaaSの管理システムとハードウェアの管理が連動していることで、業務プロセスを大幅に効率化できている。
これに対して土田は、
<土田>
運用の仕組みをこれまでと変えずに、ルールを守りながらセールスとしてのスピードアップにつながっている部分は実感している。やはりセールスとして数字にはとことんこだわっていきたいので、そのなかで経営管理を含む会社全体で一体感を持って生産性と売上を向上しながらやれている感じがある。
と、実際にガバナンスとスピードアップの両立を実感しているようだ。そして土田は、「更新された基幹システムが段々と”フォトシンス色”に染まってきている感じがいいですよね」とも。

この土田のコメントにも現れているように、「ガバナンスのための仕組みやルールは自分たちで作っていく」という実感が生まれているようです。
ガバナンスによる品質とスピードの向上、そして世界と戦うために
さらにこのセッションでは、昨年7月にCISOに就任した小嶋から、情報セキュリティを通じたガバナンスについての話もありました。
フォトシンスは、Akerunのサービス提供を通じて、お客様の大事な”鍵”だけでなく、ご利用いただいているユーザーの皆様の個人情報などをお預かりしています。その役割の重要性を十分に認識しているからこそ、ISMSの取得やCISOの設置など、情報セキュリティへの取り組みも強化してきました。
全社的な情報セキュリティへの取り組みをリードする小嶋は、自身が考えるガバナンスについてこのように言います。
<小嶋>
情報セキュリティに限らず、ガバナンスやコンプライアンス上のルールというのは、一定レベルの基準を満たすことで社員を守るためのルールでもある。「これをチェック・確認しておけば一定程度は大丈夫だよ」と。それによって会社としてのコンプライアンスなどを専門的な面できちんと担保できるし、今後は仕組み化やデジタル化がさらに進めていくことで、スピードや品質の向上も実現できる。

さらに小嶋は続けます。
<小嶋>
セッションのテーマとは少し視点が異なるが、世界と戦う、ということでいえば、情報セキュリティ上の脅威は世界中から来るので、そういったものから会社を守るための仕組みを継続的に進化させていく。
情報セキュリティを統括する立場として、ガバナンスとは”お客様を、ステークホルダーを、会社を、そして社員を守るための仕組み”でもある、と言う小嶋。お客様の大切な情報を預かる企業としての体制を整えることで、社会から信用される企業・サービスとして継続的にアップデートしていけば、それがそのままスピードや品質の向上にもつながると言います。
ガバナンスの強化による信頼性の向上については、土田もこう言います。
<土田>
上場を通じたガバナンス向上によって、お客様から見た場合の社会的信頼性が上がっていると感じる。導入社数とか、数字の上で信頼性を伝えることは簡単だけど、そこが明文化され、上場に適うガバナンス体制があるとお墨付きを得られたことはフォトシンスの強みだと考えている。

最後に、テーマの1つにもなっている”世界と戦う”企業としての方向性を示した高橋と村上のコメントを紹介したいと思います。
<高橋>
今の組織規模のメリットは、ルールをどんどん変えていけること。もっと規模の大きい企業だとなかなか変えられない。もしかしたらルールは変えられないと思っているかもしれないが、フォトシンスとしてのルールへと変え、進化させていくことはできるのでぜひ様々な意見を寄せてほしい。
<村上>
ガバナンスが厳しいとスピード落ちると言われるが、そもそもその認識が間違っているのではないか。今のフォトシンスのいるフェーズであれば、ガバナンスはスピードアップにも品質の向上にも貢献できると思う。フォトシンスであれば、それができるし、これからも進化していけるはずだ。
このガバナンスの形が、フォトシンスとしての戦い方であり、ガバナンスの強化によってスピードと品質を向上しながら成長を目指すことができる、という自信の現れとも見ることもできます。
ここまで、フォトシンス初の社内カンファレンス「Photosynth Summit 2022」をご紹介する第3回の記事(全3回)として、分科会セッションの後半の内容をお伝えしてきました。
最後に
これまでの記事でもお伝えしてきましたが、実際に現場に居合わせた実感として、今回、このタイミングでこういった社内イベントを実施できたことは、非常に意味のあることだったと感じています。
創業、法人向け事業へのピボット、PMFの成功、事業成長の加速と組織の拡大、そして上場を経てその先の将来に向けて、という、フォトシンスの8年間とこれからを凝縮したイベントを通じて、相互理解を深め、そしてこれから目指す場所について共有する貴重な機会となったことは間違いありません。
フォトシンス、そしてAkerunが生まれた背景やプロダクトに対する想い、そしてこれから私たちはどこに向かっていくのかーーーこの記事を読んでくださった皆様に少しでも伝われば嬉しいです。
第1弾、第2弾の記事はこちらからどうぞ。
フォトシンスでは、一緒にキーレス社会を実現する仲間を募集しています!世の中にAkerunを広め、そしてAkerunの価値をさらに高めていくことで、これまでになかった”キーレス社会”をともに創造していきましょう!